ボイタ法について~より詳しく【概要】

このブログでは、ボイタ法について以前のブログより少し詳しくお話します。ボイタ法を知らない方に分かり易く簡素にお伝えさせていただいていますので、より深い興味を持たれた方は専門書などを参考にしてください。

 

ボイタ法 概要その①

ボイタ法は、ボイタ博士が青年の脳性麻痺の子ども達を何とかしたいという思いから出来た治療技術です。ボイタ博士(1917.7.12~2000.9.12)は、チェコに生まれドイツに亡命されました。神経内科医の医師ですが、小児神経科医でもあり、また整形外科領域においてもハイネ賞を受賞されています。私も何度かお会いし直接ご指導を受けました。大柄な真ん丸な方で、講義をされる時にとても熱意の伝わってくる先生でした。

ボイタ法は、論より証拠で様々な事例に対して施行錯誤の中で生まれた治療法です。ですので理屈より先に子ども達の運動が変わるという結果が出た上で理論が生まれました。この点は大切なところだと思います。

日本には1975年に子どもの脳性運動障害の治療技術として京都で最初の講習会が開かれ、15年程前から大人の疾患にも使われるようになって来たと思います。

 

ボイタ法 概要その➁

ボイタ法を難しい言葉で説明すると、『決まった姿位を取り、骨膜や筋肉を圧迫し刺激することにより、全身的な協調した運動を誘発し、協調運動を改善させたり、意識的には動かし難い運動を引き出したりする運動療法*』です。(難しいですね!)

*運動療法…理学療法の一つで、身体を動かすことにより症状の軽減や機能改善を行う治療法

刺激で誘発される運動を「反射性移動運動」と言います。反射性と言うくらいですので、刺激により本人の意識とは関係なく運動が起こります。そして、この運動は「協調性複合運動であって、協調した全身的・複合的な運動になります。(さらに難しいですね。分からなくてもいいですよ。)

ボイタ法には大きく分けると3種類あって、反射性寝返りⅠ相、反射性寝返りⅡ相、反射性腹這いです。これから、この3種類の具体的な方法について説明していきます。

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