ボイタ法について~より詳しく【出発姿位・誘発帯・反応】
ボイタ法を行う際の、決まった姿位のことを【出発肢位】、刺激する決まった体の部分(筋力や骨膜)のことを【誘発帯】、そうした刺激により起こってくる運動のことを【反応】といいます。
目次
- ○ 反射性寝返りⅠ相
反射性寝返りⅠ相
ちょっと見慣れない図ですが、反射性寝返りⅠ相を表したものです。仰向けに寝て、体を真っ直ぐにして、顔を少し左に向けています。胸の赤い点が刺激をする誘発帯です。
この姿勢で、赤い点の誘発帯を刺激するのですが、起こる反応は赤ちゃんがする普通の寝返りです。図では手前側(右側)に寝返ってきます。普通の寝返りなのですが、その中に大切な運動の要素がたくさん入っています。
【出発姿位】
仰向けに寝て、頭のてっぺんから骨盤までを真っ直ぐにする。顔は誘発帯側に少し向ける。
【誘発帯】
肋骨の間の筋肉
乳首から下げた線と、みぞうちから横に出した線の交わる所の肋骨と肋骨の間
【反応】(頭の方から書いています)
〇顎が下がる〇顔が反対を向く〇顎が反対方向に動く〇目、口、舌が反対方向に動く〇両肩が床につく〇手のひらが上を向く〇手指が開く〇腹筋全体に力が入りお腹が丸くなる〇骨盤が後傾する〇両足が持ち上がる〇足首が上がる〇足指が開く