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ボイタ法

ボイタ法について

ボイタ法は、ボイタ博士が青年の脳性麻痺の子ども達を何とかしたいと施行錯誤して出来た治療法です。だから、理屈よりも子どもの運動が変わるという結果が先に発見されました。

方法は、決まった姿勢をとって、決まったところ(誘発帯)を決まった方向に刺激(圧迫)する。

種類は、「仰向け」と「横向け」と「うつ伏せ」です。正式な名称は、反射性寝返りⅠ相、Ⅱ相、反射性腹這いです。

反射性と言うくらいで、刺激によって本人の意思とは関係なく運動が反応として起こります。この運動を「協調性複合運動」と言います。言葉の通り、協調した運動が、複合的に(全身的の方が分かりよい)起こります。

ボイタ法は、刺激により協調した全身的な運動を誘発し、協調運動を改善させたり、意識的には動かし難い運動を行う運動療法です。

ボイタ法も治療テクニックの一つに過ぎませんので、「それだけをやっていればいい」的考えは間違いで、テクニックは使う人がどう適切に使うかが大切になります。

更に詳しく知りたい方は、ブログ「ボイタ法について~より詳しく」をお読みください。

目次

反射性寝返りⅠ相

ちょっと見慣れない図ですが、反射性寝返りⅠ相を表したものです。仰向けに寝て、顔を少し左に向けています。胸の赤い点が「誘発帯」という刺激をする場所です。

この姿勢で、赤い点の誘発帯を刺激するのですが、起こる運動は赤ちゃんがする普通の寝返りです。右図の場合は手前側(右側)に寝返ってきます。

普通の寝返りなのですが、その中に大切な運動の要素がたくさん入っているのです。

反射性寝返りⅡ相

反射性寝返りⅡ相です。右側を下にして横向けに寝ています。

赤い点が誘発帯ですが、Ⅰ相と違いいくつもあります。全てを同時に刺激することは難しいので、出したい反応によって組み合わせて使います。

反射性寝返りのⅠ相が仰向けから横向けまでの寝返り、Ⅱ相が横向けから四つ這いの恰好になる寝返りだと思ってください。

反射性腹這い

反射性腹這いです。うつ伏せになって、左手を上げ右足を曲げています。(その様に見てください)Ⅱ相と同じく誘発帯がたくさんあります。

起こる反応ですが、右図では左肘と右踵を支えにして、前にずり進むという運動です。この時、右手と左足が前に出て次の支えの準備をします。連続するとずり這い、腹這いをする様な運動になるのです。

しかし、反射性寝返りと違って普通の運動発達の中にはない運動です。ボイタ法の中だけで起こる特殊なものです。やはり、この運動の中には重要な運動の要素が含まれています。歩行に必要な運動が含まれています。例えば「踵で支えて前に進む」があります。踵で支えて…まさに歩行の運動です。

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